エルナンゴメスの話

現地11/24のATL戦は1Qで15点のリードを奪いながら敗北。

カンター欠場で18分のプレイタイムを得たエルナンゴメスは6得点/7リバウンドの±が-10だった。数字だけ見ればそれほど悪くないかもしれないけどプレイ内容は雑。スペーシングの悪いポジション取りにかからないピック、かたちだけのロールと、戦略性に欠ける動きを繰り返した。ディフェンスにおいてもヘッジやヘルプが一歩遅く、ヘルプのカバーとなるともう右往左往…。

んー。いやー。厳しいね。期待の若手だけど悪い面ばかりが浮かび上がる。これまで十分な出場時間がない中でやりにくさがあるかと思ってたけど、今は試合勘が鈍った(レベルが落ちた)のかと思ってしまう。無論好意的に見るならという話で、悲観的に言えば伸び代は少なく放出候補にすらなるかも。溢れんばかりの才能がありながら、外から打てないとかディフェンスが悪いとかチームの戦略に沿わないとかで干されたシクサーズのオカフォーの例もあるしね。

f:id:poruporupurin:20171125131214p:plain

そんなエルナンゴメスだけどしなやかなムーブと体幹の強さはやっぱり魅力。それに加え、何となくあどけなさを感じさせる表情もファンを引きつける要素である。チームとしても何とか彼を活かして欲しいし、カーメロをして「マルク・ガソルを思わせる」と言わしめたセンスを発揮できたらな。

ところでエルナンゴメスの本名はギレルモ・グスタボ・エルナンゴメス・ヘルレルという。お父さんの姓がエルナンゴメス、お母さんの姓がヘルレル。

スペイン人の名前は「本人の名前」+「父方の姓」+「母方の姓」で構成される。ピカソはパブロなんちゃらという長ったらしい名前に+父方の「ルイス」+母方の「ピカソ」という姓がくっついたのが本名で、一般的には父方の姓を省いた「パブロ・ピカソ」というネームが知られる。エルナンゴメスの場合は母方の姓を省略してる。

それがなんでウィリーなんだろうか。ギレルモとかグスタボの方が強そうな気がする。ギレルモ・エルナンゴメス。ギレルモ。ゆるキャラには絶対つけられない名前だ。シュートが決まったときのアナウンスで「ギーーーーレルモーーーーー!!」とか、レルモの巻き舌加減がいい感じっぽくない?ギレルモといえばデル・トロ。「パシフィック・リム」の続編は来年らしい。

あとしつこく言うと鬱陶しいからこっそり言うんだけど、エルナンゴメスを「ヘルナンゴメス」と発音されるとすっごく気になる。スペイン語っていうかラテン語系のhは基本的に発音しないから。英語読みでいいじゃんっていう人は、じゃあHERMESをヘルメスって読むのかっていう。すごく読みにくい固有名詞を現地読みするのはとーぜんのローカライズとしても、楽にどちらとも読めるならオリジナルを尊重しようよ。

ともかく今日の試合は残念だった。エルナンゴメスももうちょっとがんばろうね。23歳で若い若いここからどうにでもなると言ってるうちにどうにもならない年齢になるよ。

f:id:poruporupurin:20171125132102p:plain

(遠い目)

草草