だらだら観戦記録

久しぶりにニックス観戦。現地12/6のグリズリーズ@ニックス。ハーダウェイoutでランスがスターターSF起用。リーSG。ラインナップの変更に注目しながら試合を観てみた。

 

①スターター(PGジャック、SGリー、SFランス、PFポル、Cカンター)

試合開始。ニックスのパスがスムーズに回る。グリズリーズのディフェンスは特にタイトじゃない。練習で繰り返してるであろう動きから確実に点を取っていくニックス。ポルジンギスのジャンプシュートに始まり、カンターのオフェンス・リバウンド、ランスのルーズボール飛び込みと持ち味が出た1Q序盤。

ディフェンスに関しては終始安定してた。3Pがそれほど得意じゃないチームはニックスにとって守りやすい。それはグリズリーズにとっても同じだったと思う。強みはインサイド。エースはビッグマン。同じ強みと弱みを持つ相手にどう戦うか。ここの判断が勝負の分かれ目になるかんじ。

しばらくの間点差はつかず、試合が動き出したのはメンバー変更後。

 

セカンドユニット+ポルジンギス(PGニリキナ、SGドットソン、SFマクダーモット、PFポル、Cオクイン)

1Q残り5分〜4分、ニリキナ、オクインがイン。スターターはポルのみ残る。しかしニリキナのトラベリングにオクインのパスミスと、2連続TOからグリズリーズにリードを許す。ニリキナはパスファーストのPGだけど、パスが通らなければ「 無 」なので、周りがオフボールで止まってしまうと辛い。その後、ポルのポストプレイをセットするが、ストロングポイントとして残したエースがミスマッチのディフェンダー相手に攻められないという誤算。シュートを外す、リバウンドを取られる、トランジションでやられる展開がいくつか続き、気がつけば1Q残り1分で12点差をつけられる。

 

セカンドユニット+リー(PGニリキナ、SGリー、SFマクダーモット、PFビーズリー、Cオクイン)

さて、1Q残り1分を切ってビーズリー登場。「ポストプレイが駄目ならアイソで攻めればいいじゃない」とばかりに小気味よく得点していく。去年まではアイソが優先的なオプションだったけど、今年はエースのポストプレイが駄目だったときの救済措置。6thマンのアイソって便利だ。更に1Q終了間際からドットソンに代わってリーがイン。攻めっ気のある姿勢で得点チャンスを作り出す。ある程度個人で打開できる2人がセカンドユニットに加わったことでやや流れが変わる。

セット・オフェンスは微妙だけどトランジションは得意なセカンドユニット。グリズリーズがメンバーを落としてきたあたりでディフェンスで優位に立ち、トランジションから徐々に点差を縮める。ビーズリーがマッチアップするハリソンに得点力がないのはニックスにとっては好都合。が、ガソルがコートに戻ってくると追い上げペースが鈍化。平衡状態が続く。

 

④スターター(PGジャック、SGリー、SFランス、PFポル、Cカンター)

2Q残り7分切ってスターターに戻す。ここでまたやや停滞。1Qペリメーターからイージーにシュートを打てたポルにパスが入らない。ディフェンスを締めてきたグリズリーズ。明らかにファウル覚悟でタイトについてくる。スペースがないからカンターも不自由…。ただグリズリーズも何かと微妙なので、点差は溶けて同点で2Q終了。

そして後半。開始直後のオフェンスでポルが3Pを決めてスタート。以降もポルは外で待つかガードのプレイヤー同様にカットするなどしてオフェンスに加わる。ポストプレイもするけど、ポストプレイとそれ以外で、プライマリーとセカンダリーを入れ替えたかんじ。これが功を奏して勢いはニックスに。逆にガソルのポストプレイ中心のオフェンスを継続したグリズリーズは停滞期に突入。で、ほとんどこのときの勢いの差そのままに勝敗まで決着した。(だんだん文章を書くのが面倒になってきた。)

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と、まあ選手起用およびラインナップと戦術がそのまま結果に現れたような試合だった。お互いに得意分野と苦手分野が似てるけど、ニックスはそこを踏まえた戦術っていう点で先手を取れたのが大きかったね。

 

何にせよ、ハーダウェイJrが休みで、カンターとポルジンギスが目立つ活躍をせずとも勝てたのはとても大きい。エースはポルだ!と思いきやハーダウェイがエース級の活躍をし初め、と思いきやカンターが抜けると駄目で復帰すると好調で、と思いきや彼ら3人がパッとしなくても勝てるんだから幅というか対応力というかがなかなか高いと思う。今後上向くか落っこちるか期待と不安は五分五分くらいだけど、わずかに期待の方へ針が触れた試合だった。